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本場・石川県よりお届けする 加賀友禅・牛首紬

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着物は日常着としては戦後の西洋化の波に飲み込まれ、伝承、発展が止まってしまった衣服と言えます。

一方で

着物はいま、新鮮に映る「おしゃれ着」です。

  • 和装を新しいファッションとして現代生活に取り入れようとなさっている方。

着物は世界に通用する「礼装」です。(世界の民族衣装の中でも和服だけは、欧米でも正装に認めらています。)

  • 洋装の日本式略礼服が全盛の現代ですが、お相手や場に礼を尽くす日本人の心を表す礼装として和装を選んでくださる方。

以上のような方々のお手伝いが少しでもできればと思いこのコーナーを始めました。



「貴女が着物を着ようと思ったきっかけはなんですか?」

お稽古事で着物を着る必要がある
成人式、披露宴やパーティーに着物で出席したい
両親が揃えてくれた着物に袖を通そうと思うようになった
家にある母や姉妹の着物が着てみたい
着物で食事やイベントに出かけたい、
着物でデートしてみたい
着付けを覚えたい

動機はいろいろでしょうが、そう思っていただけただけでも着物に携わる者の一人としてとてもうれしいです。
このHPがほんの少しでも貴女の参考になればもっとうれしいです。



<着付けを覚えましょう>

着物は、自分で着ることができれば楽しみが倍増します。
せっかくある着物も自分で着られないではもったいないです。

難しく考えすぎないで下さい。昔の人はみな自分で着ていたわけで、
面倒であっても難しいことではありません。
今ではビデオやDVDなどの動画で着付けを繰り返し見られ、
それだけで練習して着られるようになった方も大勢いらっしゃいます。

自分で着られると、着付けの構造が解かるので、「着崩れ」が直せます。
たとえば、当店の『着付け練習会』では
3回(1回90分)でご自分で着ることができるようになります。
また、着付けをご存じの方でもお出かけ時の着付けのチェックにもご用立て下さい。



<半衿付けを覚えましょう>

半衿は、襦袢に縫い付ける替え衿のことで、 襦袢を埃、皮脂や整髪料から保護するために用い、汚れたらはずして洗濯し、何度も使用するものです。
顔に近い部位に身につけるので、着こなしのポイントとして重要視され、色ものや、柄物、刺繍による装飾を施した半衿もあります。
素材も化繊から正絹、麻、綿等色々あり、頻繁に洗うモノなので、一般的には自分で洗えるモノが好まれています。



着物を着るということは、着付けだけでなく、手入れ、保管の知恵、半衿付けなどの針仕事がともないます。
昔は母や祖母に教えられ自然と覚えたことも、現代では「伝承」ということ自体あらゆる面で途切れています。
着物という素晴らしい衣装文化も、ノウハウの伝承があってこそです。


万事余裕を持って


忙しい現代ですが、着物をお召しになる時は余裕を持ってお支度下さい。

何を着るか心づもりが出来た時点で着物や帯、小物などを一度点検してみて下さい。
シミやカビ、虫食いなどはありませんか?
思わぬところに汚れがあって、着ているあいだじゅう気になって楽しさ半減なんてことにならないように、たまに箪笥から着物を出して見てあげて下さい。(これは着物や帯を新しい空気に触れさせて、湿気を飛ばし、カビになりにくくする効果もあります。)

大抵のトラブルは、プロに依頼すれば解消しますが、それもこれも時間的余裕があればこそです。


仕立、加工も余裕を持って


呉服の加工の多くは人手による作業です。
人がする仕事は、時間的に余裕があるほうが良い仕事ができますし、より良い成果が期待できます。反対に急がせすぎると、とりあえず「合格」の仕事で終わることが多いのはどんな仕事も同じでしょう。
また、特急料金という別料金を請求されることもあります。


手を洗う習慣


着物や帯をさわる前には手を洗うようにしましょう。
汚れた手で着物や帯をうっかり触ると汚れてしまうことがあり、最悪シミが残ったりします。
シミ抜きは小さな汚れでも費用がかかります。さわる前に手を洗う習慣を付けましょう。
他人の着物を扱う時はなおさらです。


たたみ方を知る


着物のたたみかたを覚えましょう。たためないと着物を傷めることにもなりかねません。
着付けはできなくてもたたみ方は覚えておきましょう。

着物、長襦袢、羽織、コートなどの構造が分かるようになります。 とりあえず覚えておいて損はないです。


きもののたたみ方を覚えたのは、いくつのときであっただろうか。脇を折り、衽の縫い目を折る。
襟下も両方のちゃんと寸法が合うしかけになっている巧妙なできに感心し、たたみ方を覚えた。
その会得の誇らしさのその日から、ほんとに、きものというものが私の身近になった気がする。
中村汀女『蜜蜂の箱』(冬青社)より


風を通す


着用後は湿気を取り除くため数時間(約半日)陰干しをしてください。
自分では気づかなくても、脇の下や帯の下は案外汗をかいているものです。
裾のハネも気づきにくいものです。

また、つり下げて干すことで大概のしわが取れます。(着始めの数回はなかなかなかシワが取れなかったり、シワになりやすい事がありますが、何回か着込む内に落ち着いてくることはよくあります。)

念を入れすぎて長くハンガーに掛けっぱなしにしておくと、焼けや型崩れの原因になります。
とくに窓際など着物に直接光が当たる場所に干すと色焼けがおこります。日光ばかりでなく、室内の照明器具でも色焼けははおこります。
長期間放置しないように注意してください。

その後ビロードなどのやわらかい布やブラシで着物の布目に沿ってホコリを落とします。

シワが取れていないときは、当て布をしてアイロンをかけておく。(絹物にはスチームアイロンや高熱でのアイロン掛け不可)
食べこぼしや血など、タンパク質の汚れがある場合熱を加えることは厳禁です。蛋白質が固まってしまって落ちなくなります。

文庫紙(たとう紙)に入れて(通気性の良いものを選んで下さい)、通気性の良い桐箪笥などにしまってください。


防虫・防カビ・調湿剤を点検して有効期限の切れたものは入れ替えて下さい。
しまいっぱなしが着物には一番いけません。未着用のものでもカビは生えます。時々タンスから出して風に当てがてら点検して下さい。


汚れ、シミ、かびを発見したら


後回しにしたり、溜め込まず、早めに処置をして下さい。
早い時期なら簡単に取れるカビやシミも、時間が経ち過ぎると、プロといえどもきれいには取れなくなります。


自分の寸法を知る

「着物は痩せても太っても融通がきく。」

呉服屋がセールストークで言う場合があるかも知れません。(^_^;
しかしそれは、洋服に比べれば余裕があるぐらいと思って下さい。
多少寸法が合わない場合でもプロに着付けを頼めば、それなりには処理しますが、着心地も、見た目も良くはありません。

お若い時には、ほっそりとしていても、少しずつ体型がふくよかになる方がほとんどです。
その場合、まず身幅が狭くなり、身丈、裄も短く感じます。それを無理して着ていると苦しく、身幅がはだけそうで美しくは見えません。
無理に着付けていると、ヒップに余分な荷重がかかり、縫い目がほころび、ひどい時には生地が裂ける場合があります。

逆に細い方がふくよかな方の着物をお召しになった場合、身幅が広すぎて動きにくかったりします。
とにかく自分に最適な寸法を知っておいて損はありません。

「最適な寸法」と簡単に書きましたが、厳密な「最適寸法」でなくても多少の融通がきくのが着物の特徴です。これを拡大解釈して、「痩せても太っても融通がきく。」と思われている方が多いのですね。


譲られた着物や帯


着物は、手入れと保管さえ気をつければ何十年にもわたって着られ、家族や親戚に譲ることができます。

昔のもの、古いものと嫌わず、良い品を見分ける目を養っておけば、おもわぬ逸品を手にすることができるかも知れません。ヾ(^v^)k
今となってはバブル期に作られたもので、今では少なくなった(または作られていない)良い商品が多くあります。もし譲って下さる方がそういうものをお持ちなら、宝の山かも知れません。

ただ、譲られた古い着物や帯のコーディネートは、あくまでも「今のモノの中に古いモノを活かす」感覚でなさると良いと思います。
古いものだけで身体中を覆わず(時代の色目、色の組み合わせがあります)、全体的には現代の空気を感じさせてこそ、コーデネイトの妙、古いモノが活きる「着物の本懐」ではないでしょうか。


着物をもらうと言っても、いったい何をもらっておけばよいでしょう。

着物は、着まわし、着こなしのセンスです。だから、いただけるものはいただいておいて、あとでじっくり着まわしを考えても良いでしょう。
なかでも、上質な生地の無地や無地感覚の縞、格子などのものは多少地味でもイタダキです。
これらはいつの時代でも、帯や小物あわせでその時代の空気に溶け込むコディネートがしやすいアイテムです。もらっておいて損はありません。

着物の貸し借り


着物は洋服と違い、サイズ的にかなりの融通が利くので、貸してほしいと頼んだり、頼まれたりするることがあると思います。

しかし、気軽に頼むのは、その着物や帯に対する思い入れ、価値や価格を分かっていない場合が多いと思ったほうが良いです。
価値が分かっていても、万が一、破れやかぎ裂き、その他のアクシデントが起きても完全に弁償してもらえることはまずありません。

また借りた方が善意でクリーニングに出してトラブルになるという話はよくあります。
借りた方が着物についての知識があまりなく、着物を扱い慣れないクリーニング屋さんに出してトラブルになるケースは多いです。

現代着物考


衣更え

儀式(tea ceremonyですから茶席も含む)はともかく、一般的な日常生活の中で、現在言われる着物の衣替えは、温暖化の進む今の気候に全くマッチしていません。
どだい南北に長い日本の北海道と沖縄が同じ衣替え時期というのも乱暴すぎます。


石川県のゆかた解禁

百万石祭りがゆかたの着始めになるのではないでしょうか。百万石行列の日というのは朝から快晴でゆかた日和りとはいかない日が多いのですが、暑いことは暑いんでゆかたをお召しの方も多いです。
でも、その後のゆかた姿は特別のイベントでもない限り7月まで見られないのが現状のようです。


訪問着

訪問着は未婚の方も既婚者も着られ、ほとんどの慶事に間に合う、着用範囲が広く、着用期間も長い着物です。
普通には日向の一つ紋を入れますが、紋の位置に柄があるような豪華な柄付けの場合にはうるさくなるので紋を入れないこともあります。


江戸小紋と御召

儀式以外で着物を着てみようとお考えの方、当店がお薦めする江戸小紋や御召はいかがでしょう。
上質の素材と熟練の職人による加工の品は長い年月着ても飽きず、着回しとセンスが命の和装の中でも必須のアイテムになるでしょう。
一見マニッシュにも見えますが、その出自と相まって着用範囲が広く、洋装の現代にもワル目立ちせず、帯の力で引き立つ着物です。
着こなしは、無難になりすぎないコーディネートがポイントです。


江戸小紋

内祝い、ご法事、お通夜、お茶会などに、一つ紋を入れて長く着られる便利な略礼装としていかがでしょう。
また無紋の「裃小紋」に袋帯を合わせれば、モダンさと格調を併せ持つスーツの和服版となります
裏ワザ的ではありますが、紋が付いていてもシンプルな羽織があれば、スタイリッシュなおしゃれ着としても着られます。

江戸小紋詳細LinkIcon


御召

無地よりも少しカジュアルな雰囲気がある縞や格子の御召を。
御召のシャキッとした着姿にはスーツのような凛とした表情があります。
織りの着物の中では格がある御召は、半巾帯、名古屋帯、袋帯を使い分けることで、表情を変えやすい、紬より守備範囲の広い着物になります。

御召詳細LinkIcon


色留袖考

近年結婚披露宴で黒留袖より色留袖を着たいとおっしゃる方が増えています。

花嫁、花婿の母親、仲人はやはり黒留袖でと思うのですが、他の親族は色留袖でも良いのではと考えています。その時は帯〆帯揚は白金、白の重ね衿で。
また、主賓やそれに近い立場でのお招きには色留袖がふさわしいと思います。
比翼仕立の五つ紋であれば黒留袖と同格の第一礼装になりますが、第一礼装の色留袖が必須という場はとても少なくなっています。
未婚の方も着られる色留袖は、三つ紋や一つ紋(当店では三つ紋をお薦めします)で活かす場を広げたほうが良いのではないかと考えます。