「貴女が着物を着ようと思ったきっかけはなんですか?」
お稽古事で着物を着る必要がある
成人式、披露宴やパーティーに着物で出席したい
両親が揃えてくれた着物に袖を通そうと思うようになった
家にある母や姉妹の着物が着てみたい
着物で食事やイベントに出かけたい、着物でデートしてみたい
家族や友人の着付けができるようになりたい。
動機はいろいろでしょうが、そう思っていただけただけでも着物に携わる者の一人としてとてもうれしいです。
このHPがほんの少しでも貴女の参考になればもっとうれしいです。
着 物
礼 装
礼装の着物とは、冠婚葬祭その他の儀式の時に着る着物です。
自分の個性を発揮すると言うより、「場」や参列者に対して自分の心を表す装いです。
和装では、紋入りであることが礼装である時の条件ですが、
振袖、訪問着などで、紋を入れる位置に柄がある場合入れないこともあります。
正式礼装
振袖(未婚)・留袖(既婚者)・喪服
もともとは慶弔ともに黒地に染め抜き日向五ツ紋、襲(かさね)で、帯は丸帯、袋帯が正式でしたが、戦後、それぞれに簡略化が進んでいます。
略式礼装
通常準礼装、略礼装と呼ばれるものも含め、正式礼装以外の礼装の総称としています。
訪問着・付下げ・紋付き(色無地・江戸小紋・無地系小紋)
お洒落着
外出、仕事、社交などに用いられる着物で、当店では洋装のドレスコード「スマートカジュアル」に近いラフすぎないものをお洒落着とよんでいます。
普段着
普段の着物には、おもに、紬、木綿、ウール、シルクウール、麻などがありますが、まず自分で着られること、簡単に洗えることが必要です。また、半衿付けなどの裁縫技術も必要です。
今日の和装は儀式の簡略化と、儀式性と日常性の同質化が進むのと同時に
不景気の影響から簡素化の傾向が顕著です。
逆に昔「家着」と呼ばれたゆかたや木綿の着物が
外出着として着られる傾向も強くなっています。
着方を覚えましょう
着物を着るのはプロの着付師さんにお願いしても良いのですが、
自分で着ることができれば楽しみが倍増します。
せっかくある着物も、自分で着られないではもったいないです。
難しく考えすぎないで下さい。昔の人はみな自分で着ていたわけで、
面倒であっても難しいことではありません。
今ではビデオやDVDなどの動画で練習して着られるようになった方も大勢いらっしゃいます。
自分で着られると、着付けの構造が解かるので、着崩れを防止できたり、直したりできます。
当店の『着方と着付け練習会』では
3回(1回90分)でご自分で着ることができるようになります。
半衿付けを覚えましょう
半衿は顔に近い部位に身につけるので、着こなしのポイントとして重要です。
半衿は汚れたらはずして洗濯し、何度も使用するものです。清潔が第一。
汗で黄色く変色していたり、ファンデーションで汚れていると素敵な着物姿も台無しです。
クリーニングに出しても良いのですが、毎回では費用も馬鹿になりません。
洗える正絹やポリ、麻、綿など自分で洗えるモノがたくさんありますから
自分で外して、洗って、付けられるようになってください。
着物を着る前に
万事余裕を持って
忙しい現代ですが、着物をお召しになる時は余裕を持ってお支度下さい。
何を着るか心づもりが出来た時点で着物や帯、小物などを一度点検してみて下さい。
シミやカビ、虫食いなどはありませんか?
j実際に箪笥から着物を出して見てあげて下さい。(これは着物や帯を新しい空気に触れさせて、湿気を飛ばし、カビになりにくくする効果もあります。)
大抵のトラブルは、プロに依頼すれば解消しますが、それもこれも時間的余裕があればこそです。
仕立、加工も余裕を持って
呉服の加工の多くは人手による作業です。
人がする仕事は、時間的に余裕があるほうが良い仕事ができますし、より良い成果が期待できます。
反対に急がせすぎると、とりあえず「合格」の仕事で終わることが多いのはどんな仕事も同じです。
手を洗う習慣
着物や帯をさわる前には手を洗うようにしましょう。
汚れた手で着物や帯をうっかり触ると汚れてしまうことがあり、シミやカビの原因になります。
シミ抜きは小さな汚れでも費用がかかります。着物や帯をさわる前に手を洗う習慣を付けましょう。
たたみ方を知る
着物のたたみかたを覚えましょう。たためないと着物を傷めることにもなりかねません。
着付けはできなくてもたたみ方は覚えておきましょう。
きもののたたみ方を覚えたのは、いくつのときであっただろうか。脇を折り、衽の縫い目を折る。
襟下も両方のちゃんと寸法が合うしかけになっている巧妙なできに感心し、たたみ方を覚えた。
その会得の誇らしさのその日から、ほんとに、きものというものが私の身近になった気がする。
中村汀女『蜜蜂の箱』(冬青社)より
着物を脱いだら
風を通す
着用後は湿気を取り除くため数時間(約半日)陰干しをしてください。
自分では気づかなくても、脇の下や帯の下は案外汗をかいているものです。
裾のハネも気づきにくいものです。
また、つり下げて干すことで大概のしわが取れます。(着始めの数回はなかなかなかシワが取れなかったり、シワになりやすい事がありますが、何回か着込む内に落ち着いてくることはよくあります。)
念を入れすぎて長くハンガーに掛けっぱなしにしておくと、焼けや型崩れの原因になります。
とくに窓際など着物に直接光が当たる場所に干すと色焼けがおこります。日光ばかりでなく、室内の照明器具でも色焼けははおこります。
長期間放置しないように注意してください。
その後ビロードなどのやわらかい布やブラシで着物の布目に沿ってホコリを落とします。
シワが取れない時は、当て布をしてアイロンをかけましょう。(絹物にはスチームアイロンや高熱でのアイロン掛けは不可です。)
食べこぼしや血など、タンパク質の汚れがある場合熱を加えることは厳禁です。蛋白質が固まってしまって落ちなくなります。
不安な方は、当店にご相談下さい。プロの仕上げ技術できれいになります。
文庫紙(たとう紙)に入れて(通気性の良いものを選んで下さい)、通気性の良い桐箪笥などにしまってください。
洗濯
足袋、半衿、肌着はこまめに洗いましょう。
お召しになった着物や長襦袢も少なからず汚れています。
シーズンの終わりに手洗い、汗抜き、シミ抜き、丸洗い等のお手入れをしておきましょう。
浴衣や木綿の着物でも,手洗いを避けた方が良い加工のものもありますのでご注意下さい。
ご心配な方は気軽に当店にご相談下さい。
防虫・防カビ剤
時々引き出しを空けて着物に新しい空気をたっぷり吸わせて下さい。
しまいっぱなしが着物には一番いけません。未着用のものでもカビは生えます。時々タンスから出して風に当てがてら点検して下さい。
防虫・防カビ剤を点検して有効期限の切れたものは入れ替えて下さい。
汚れ、シミ、かびを発見したら
後回しにしたり、溜め込まず、早めにプロにご相談下さい。
早い時期なら簡単に取れるカビやシミも、時間が経ち過ぎると、プロといえどもきれいには取れなくなるこたがあります。

