木 綿
気軽に着よう
当店ではゆかたの延長上の着物として初夏と秋口に着る木綿も扱っています。
木綿にも薩摩絣、唐棧織、久留米絣、弓浜絣など高級なものも存在しますが、
当店ではジーンズのように気軽に愉しむ木綿を取り上げています。
真夏のゆかたの前後に着ます。その年の気候や地域、体感温度によっても違いますが、5月初旬からゆかた時期の前、9月中旬から10月中旬くらいまででしょうか。
「源氏物語」「三勝ゆかた」「ツモリ チサト」「紺仁綿麻紬」「久留米ゆかた」
着物もゆかたも、基本的には着方は同じです。
ただ着物は長襦絆の上に着物を着るから、ゆかたよりも難易度が上がるだけです。
ゆかたを上手に着られるようになれば、着物も簡単に着られるようになります。
ゆかたと木綿着物の境界
この境界はなくなるかも?
頑なな、「ゆかた」は「浴衣」であって・・・・
という議論は意味がなくなりつつあります。寝間着にも浴衣を着る人が多かった時代、たしかにこの議論に意味はありました。
しかし現在では、温泉宿でもなければ寝間着に「浴衣」を着ることは少なく、家で着るよりイベントなどへのお出かけ着としてお召しになっている方のほうが多いのではないでしょうか。
しかし、ゆかたは普段着中の普段着であり、交通機関を乗り継いで遠方のお祭りや花火大会に行くようなことがあっても、素足に下駄が基本の、「湯上り着の進化したもの」であることにかわりないのも事実です。
現実、「ゆかた」の二極化が進んでいるような気がします。
①長襦袢は着ず、ポップな、洋服感覚で言えばTシャツような従来の感覚での「ゆかた」。
おもに花火大会に行く、お祭りや夜店に行く、居酒屋に行く時に着る、湯上がりにリラツクスするために着るなどのラフなスタイリング。
②シーンにあわせて生地、意匠(デザイン)、着方を選ぶ、「木綿の着物」に近いもの。
ランチや、買い物、スポーツや音楽のイベントやバーにお出かけ着として着ていくちょっとおすましなスタイリング。
以上のように、ゆかたと木綿の着物の境界を意識することは希薄になり、境界が現在の認識と違ってくるような気がしています。
最近は多くの種類、お値段のゆかたがあります。
まず当店が大切に考えているのは生地です。低価格のものには一度洗うと生地にコシがなくなり、一見ヨレヨレの寝間着のように見えてしまうものもあります。糸質のしっかりしたもの、麻混などのハリを保てる生地を選んでいます。
せっかくですから、ご自分の体型にあった着心地の良い寸法を知っておかれるためにも反物からお仕立てなさるのが良いと思います。
仕立代が高いのではとお考えの方もいらっしゃいますが、ちゃんとした「プレタゆかた」にはそこそこの仕立代(当店の手縫い仕立代の6~8割)が含まれています。
ゆかたでも柄や生地により、長襦袢を着て単衣の綿着物としてお召しになれるものもあります。
ゆかたを着物入門のきっかけとしてお求めになるのも良いのではないでしょうか。
当店は本染めにこだわってきました。
以前、お客様になぜゆかたは本染めでないといけないのかと聞かれたことがあります。
もちろん、いけなくはないのですが、昔からゆかたは長板中形、籠染め、注染と、手間のかかる両面染めにこだわってきました。
長板中形の藍染などでは、両面に柄を付けることで白く残ったところがより白く見える効果があると聞いたことはありますが、
両面染めの本当の理由は、裾がめくれた時に裏が真っ白というのが、理屈でなく日本人の美意識に合わないのだと思います。
実際、型染小紋を単衣に仕立て、裏が真っ白だと薄っぺらな印象というか、チープな感じがします。
少なくとも「粋ではない。」と感じたからだと思うのですが、いかがでしょう?
注染とは
ゆかたの代表的な染め注染は、糊置きして折り畳んだ生地に熟練の職人たちが、高温に熱した染料を、じょうろのような先の細い注ぎ口から「注いで染め」ます。
ピンスポットで柄に色を挿すことができ、そのため職人の手技で、ぼかし、多色染め、染め分けなど多彩な色柄に染め上げられます。
染料を生地の裏側まで浸透させるので、鮮やかに染め上がり裏表がないのが特長です。
(三勝(株)ホームページより)
当店では明治32年創業の東京日本橋の老舗三勝株式会社と東京日本橋堀井株式会社の本染(注染)の綿麻ゆかたを中心にお取り扱いいたしております。
麻は非常に涼しい生地ですがシワになりやすく取れにくい生地でもあります。綿と混合することでそれが抑えられ、着やすい夏向きの生地と言えます。
綿麻は、しなやかで、発色がよく、汗もよく吸い取ってくれ、洗濯もしやすい着心地の良い綿と、通気性とハリのある麻の長所を取り入れた生地です。木綿の平織りよりしっかりした感じがあり、涼しさも綿麻が上だと思います。洗濯後のヘタリ感も少ないです。
透け感は織り方で変わってきますが、一般的に透け感は強いので、下着は必須です。
琉球階段、琉球箱柄、琉球中柄、琉球小柄を中心に揃えています。
こういう柄なら「大人のゆかた」としてだけではなく、「うそつき」や長襦絆を着てカジュアル着物としてお召しになっても良いのでは?という提案に多くのお客様のご賛同をいただきました。
当店ではゆかたの次としてのカジュアルな着物を探しているので意を強くして、より良い柄の商品を探したいと思っています。
『参考価格』 ¥39,900(税込)
店主の久留米かすり
絹大好きおやぢの店主が持っている太物といえば、「文人ゆかた」と「片貝木綿」、「綿麻ゆかた」くらいでしょうか。
一見着物に見える位の色柄が好みです。
これは、店主がゆかた兼木綿着物として着ている「坂田織物」の久留米絣「文人ゆかた」の余り布です。
着用時期としては、片貝木綿→文人ゆかた(久留米ゆかた)→新片貝綿麻→綿麻ゆかたと暑さに向かっていきます。
どれも生地にしっかりした素材感があり、木綿地特有のヨレた感じがしにくいのが気に入っています。
素肌に着たり、本麻楊柳の半襦絆とステテコと着たり、暑いと感じ始めた頃からの遊び着として大活躍。後始末も、手前で洗ったり、少しよれてきたかなと思ったら(プレスのため)クリーニングに出したりめちゃくちゃやってますが丈夫です。
基本的には男物なのですが、女性にも人気があります。
『参考価格』 ¥39,900(税込)
紅梅織
勾配織、高配織とも書きます。
紅梅は高級ゆかたの一種で、透ける薄手の地に格子状に太い糸を織り込んだ生地に型染めした染物です。
薄手の地の部分に絹を使ったものが絹紅梅、格子部分の太糸、地糸ともに綿をつかったものが綿紅梅です。
絹紅梅
絹紅梅ほど透けると長襦袢は必須でしょう。
長襦袢と足袋を合わせて、見た目も涼しげな夏のお出かけ着としてお召しいただけます。
染めは藍染、松煙染め、江戸小紋などがあります。
当店では定番の藍染のものより、紺仁さんの松煙染や、江戸小紋や琉球柄などが好まれています。
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当店ではゆかたの延長上の着物として初夏と秋口に着る単衣の木綿も扱っています。 真夏のゆかたの前後に着ます。 | ||
紺仁の片貝木綿は「用の美」に徹した、きちんと真面目に作られた木綿です。
3種類の太さの違う糸を用いて織られており、生地の表面に凹凸があるため、生地が重なった時にくっつきにくく、他の木綿に比べてさばきが良くなっています。
縮みも比較的少なく、さばきが良い木綿なので、木綿は初めてという方にも安心してお召し頂けます。
縞、格子、デニムのようなあやおりなどバリエーションも豊富です。
お仕立ては、木綿をTシャツやジーンズのように気楽に着ていただくため、水通し後、「単衣仕立」をお薦めしています。
袷仕立の場合、家庭で水洗いをすると表地(木綿)と裏生地との収縮率の違いなどでトラブルがおきやすいです。
*「漂白剤」「蛍光増白剤」含有の洗剤での洗濯は避けて下さい。
「昭和二十年代、紺屋としての仕事ぶりを買われ、柳宗悦の提唱した民衆工芸運動の一環として、彼の指導の下片貝木綿という紺仁独自の織物を完成させる。
それは観賞用の美ではなく日常生活にとけこんだ「用に即した美」という考え方を背負って生まれてきた生地である。
柔らかく、シワになっても元に戻りやすいので気軽に扱え、季節にあわせバラエティーに富んだ色柄を楽しめる着尺である。」(紺仁さんのホームページより
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日本人は作りやすく、どんなところでも育ち、成長が早く、一度にたくさん取れる衣服の素材として「麻」を長く使ってきました。 越後上布や能登上布、宮古上布、伝統的工芸品の「小千谷縮」は、使用する糸が(手績みの)苧麻糸であったり、絣の染色法が「手括り」や「手摺り込み」であることなどから高価な品になっています。 また近年、「小千谷ちぢみ」には発色も良く、透けすぎない、ゆかたに適した綿麻のモノも作られています。 | ||






